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法然上人と知恩院

伊藤唯眞猊下のお言葉

2016年11月

『おてつぎ運動50周年を迎えて』総本山知恩院門跡 伊藤唯眞

おてつぎ運動が始まって今年で50周年を迎えました。これまで信行奉仕団をはじめこども奉仕団、サラナ親子教室など0歳のこどもからお年寄りの方まですべての年齢層に対して教化活動を展開しておてつぎの輪を広めてまいりました。

これからのおてつぎ運動の発展のために御影堂の完成も1つの機縁となりますが、それをきっかけに全国から多くの人々がお参りいただけるような雰囲気作りをしなければなりません。今までは婦人会や青年会を組織して人をお寺に集めてお念仏をお称えしてお寺を活性化していましたが、これからはお寺でお念仏を継承された人々によってお寺から家庭へそして社会へ向かって他の人々に発信していかなければならないと思います。お念仏のふるさと知恩院を源流として知恩院から菩提寺へ、そして菩提寺でのおてつぎの成果をさらに地域の人々を巻き込んで、お寺を開放して地域の公益の場にしなければと思います。

「流れをくむものは源を知るべし。源を知る人なんぞその流れを濁さんや」という言葉があります。わたくしはこのあとに「なんぞその流れを涸らさんや」と言いたいと思います。念仏のおてつぎ、すなわち伝え広めることを枯渇させてよいものでしょうか。このおてつぎ運動の精神や意義を集約されたものが浄土宗の提唱している21世紀劈頭宣言で言われる「愚者の自覚を」「家庭にみ仏の光を」「社会に慈しみを」「世界に共生を」ではないでしょうか。そういうことになれば本当にお念仏の教えの理想的な社会が実現するのではないでしょうか。

おてつぎ運動50周年記念の年ですがごんべんの過去の記憶を新たにする「記念」ではなく、私たちは念仏を次の世代へ継承していく「希念」すなわちこい願う気持ちを強く持っています。これからは決して念仏てつぎ運動を涸らすことなく100周年へと積極的な姿勢で進んで行きましょう。



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