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名宝・文化財/見どころ

建造物

御影堂 (国宝)

御影堂外観
▲ 御影堂外観

御影堂内陣
▲ 御影堂内陣

三門をくぐり、急な石段の男坂を上りきると、左手に巨大な屋根を持つ雄大な建築物が見えます。俗に「大殿(だいでん)」と称するこの建物は、元祖法然上人の御影(みえい)をまつることから、「御影堂(みえいどう)」の名を持ち、知恩院の中心をなすお堂です。

御影堂は寛永10年(1633年)の火災で一度焼失しましたが、寛永16年(1639年)江戸幕府第三代将軍徳川家光公の手によって6年かけて再建され、平成14年には国宝に指定されました。建築様式は唐様を取り入れた和様、大きさは、奥行35メートル、間口45メートル。周囲に幅3メートルの大外縁をめぐらすというスケールの大きさとなっています。

その壮大な伽藍は、お念仏のみ教えの中心としてふさわしく、その後約400年にわたり多くの参拝者を受け入れてきました。特に盆会、彼岸会などの法要時、毎年4月に行われる法然上人の御忌大会(ぎょきだいえ)、12月の御身拭式(おみぬぐいしき)などでは、広い外陣が参拝の方々で埋めつくされます。

落とし金 (河童)
▲ 落とし金 (河童)

また、御影堂正面右手上部の軒下には、知恩院七不思議の一つ「忘れ傘」があるほか、外縁と本殿を区切る大扉の落とし金の意匠なども、きめ細かい趣向がこらされていて素晴しいものです。これらの落とし金は、防火のためか、河童、亀など水に関係する意匠が多く見られます。他にも、屋根上にある二枚の「葺き残しの瓦」など、見どころの多いお堂となっています。

 

知恩院では、平成23年元祖法然上人800年大遠忌をお迎えするにあたり、御影堂に素屋根を建て、屋根や軒廻り、建具、瓦など、再建以来の御影堂大修理を行います。
大修理は平成30年度末まで行われるため、平成24年1月から約8年間、御影堂にはお入りいただけません。
このたびの半解体を伴う大修理は、後世に念仏信仰の中心地を引き継いでいくための大切な保存修理です。ご参拝の皆さまには大変ご不便をおかけいたしますが、日本の長い歴史の中で培われた信仰の文化を後世に残していくために、ご協力をお願いいたします。

御影堂

コラム~葺き残しの瓦~

葺き残しの瓦

御影堂の瓦屋根、よく見れば大棟(おおむね)の中央に2枚の瓦が残されています。
「満つれば欠くる世の習い」――― この世はすべて無常であり、完成すればあとは壊れていくばかり。
雄大なお堂ですが、まだ未完成であることを示すために、あえてこのようにしたと考えられています。


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