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国宝・御影堂大修理

御影堂大修理だより

2012年4月(2) 御影堂 屋根部分にまで鉄骨が組みあがりました

納骨堂前から見たの御影堂(4月21日)
▲ 2012年4月21日撮影

素屋根骨組み上から見た御影堂屋根(4月23日)
▲ 2012年4月23日撮影

素屋根を作るための鉄骨が御影堂の屋根部分にまで組みあがってきました。御影堂の屋根瓦を目前に見られるチャンス!
京都府教育庁に許可をいただき、御忌期間中につきお休みになっている修理現場にお邪魔しました。

知恩院の大屋根は、丸瓦と平瓦を交互に乗せる「本瓦葺き」という工法で作られています。総瓦枚数は約9万枚!

屋根の北西側のお像アップ

地上からは滑らかな線を描いたように見える美しい大屋根ですが、近くから見ると屋根が波打っているのが見えます。これは、小屋組(こやぐみ)と呼ばれる屋根を支えている骨組みが歪んでいるためです。素屋根ができると、屋根瓦をいったん全ておろし、小屋組の修理が始まる予定です。

    屋根の北西側のお像

▲御影堂の屋根の北西側。どなたなのかは調査中だそうです。

御影堂の建立当時を窺うことのできる重要なものが発見されました。名前が刻まれている丸瓦です。表面には『寛永拾五(15)年』『寺嶋内久右門』『寅卯月吉日』とヘラで刻まれています。

この刻印は瓦製造時に粘土から成型した直後にヘラで掻きつけたもの。『寺嶋』は江戸幕府御用瓦師だといわれています。

御影堂が再建されたのは寛永16年(1639年)。再建に際して自分の名前を記して瓦を作り、品格ある瓦葺作業に取り掛かろうとする江戸時代の瓦師さんの気概が感じられます。

御影堂再建時から使われていた寛永の瓦寛永の瓦 花押

▲御影堂再建時から使われていた丸瓦。名前の下には花押が刻んであります(※石灰で銘を浮き上がらせています)


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