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国宝・御影堂大修理

御影堂大修理だより

2013年1・2月  瓦降ろし進んでいます

素屋根にすっぽりと覆われた御影堂。内部では、昨年11月から 屋根瓦を降ろす作業が続いています。
屋根面積3800平方メートル、総瓦枚数は約9万枚!!御影堂の平瓦(長方形の板状の瓦)はおよそ7~8キロもの重みがあります。大規模な瓦降ろしは京都の伝統的な瓦職人さんたちによって進められています。

2012年12月18日の南面屋根

    ▲2012年12月18日の南面屋根。瓦は台車付きのはしごを使って降ろされます。      

降ろされた瓦は1枚ずつ点検し、欠けたりひび割れして使えない瓦は除かれます。 それから打音検査によって再使用が可能かさらに点検されます。
打音検査は金槌で瓦の表面の数箇所を軽く叩いて調べる検査です。高く澄んだ音がすれば正常な瓦と判断できます。音が割れていたり、鈍い音のする瓦は内部に亀裂などの欠陥があると考えられるため、使用することができません。再使用する瓦は、付着した土や埃をたわしで落とし、大切に保管されます。

確認する職人さん  

打音検査 ○×がつけられた瓦

▲打音検査。かたくて均一な音がすれば良好。

9万枚に及ぶ瓦を点検するだけでも気の遠くなる作業ですが、同時に、瓦に押された刻印などを確認しながら、分類調査なども行われています。

発見??   発見!?

▲明治に新調された瓦には、名前の記されたものもありました。

修理する際に最も重要なことは、古い時代の材料や工法をできるだけ残していくということだそうです。 「残された材料や工法などが証人となって、歴史やその裏側にある思いを伝え続けてくれる」。御影堂の修理を担当されている京都府文化財保護課の方がお話してくださいました。
今回の修理も使える物は全て再使用し、取り替える場合も昔と同じ材料や工法を使って行われます。
職人さんたちの丁寧な仕事で、私たちの思いと共にいにしえの人たちの思いも、しっかりと将来に伝えられていくんですね。

 


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