法然上人とお念仏About

ご挨拶

総本山知恩院では、法然上人800年大遠忌が円成した直後から、国宝御影堂の修復に着手いたしました。9年の歳月を経て、平成の大修理が完成の域に達し、新元号2(2020)年の4月には国宝御影堂落慶法要が奉修されます。
これもひとえに仏祖の加護によるものであり、さらに皆さま方の絶大なるご理解ご援助の賜物であります。また国宝文化財の保存には国のご支援や京都府文化財保護課技師のご指導と諸分野の工匠達のご尽力が得られてのことであります。ここに皆様への満腔の感謝と敬意を表したく存じます。

知恩院は観光寺院ではなく、信仰のお寺です。知恩院にお参りした皆さまがお念仏の心を持ち帰り、自分と親しい間柄の人や他の人とお念仏によってより一層深く結ばれてくだされば大変ありがたいことであります。日々の生活の根幹にお念仏をおくことで、自分は一人ではなく、他人から支えられて生きているという共生(ともいき)の精神が醸成され、生活に潤いが生まれ、社会貢献へと繋がります。
わたくしどもは、この落慶法要という歴史上に刻まれる「時」と「現場」に集いあい、お念仏が家や宗派の垣根、結界を越えて、多くの人々に伝わり、個人の信仰として根付いていくことを願っています。 皆様のご参詣をぜひお待ちしております。

総本山知恩院門跡 伊藤唯眞