Ⅰおてつぎ運動本部
基本理念
「おてつぎ運動」とは、法然上人のみ教えを広く現代社会に伝える運動です。
おてつぎ運動の基本理念とは一体何なのか。
おてつぎ運動本部規定第1条には、次のように記されています。
総本山知恩院おてつぎ運動は、浄土宗の念佛信仰を高めるため、教化の実践活動を通じて、広く信仰の帰入を図ることを目的とする。
つまり、法然上人のお示しになった、お念佛のみ教えを広め伝えることが、おてつぎ運動の基本理念となり、そして、各種教化事業の活動の目的は、実践活動を通じて、より多くの檀信徒、更には、一般の方々にお念佛のみ教えを依りどころとした、念佛信仰生活を送っていただくことを目的としています。
これらの教化活動は、全国の御寺院による檀信徒への普段の教化活動が不可欠であり、この日頃の教化活動の一助としておてつぎ運動に加入し、教化事業をご利用いただくことが重要なポイントと言えます。知恩院・各御寺院・檀信徒が共にお念佛を中心によりよい関係を築き、お念佛の信仰生活を進めるお手伝いをさせていただく事が、おてつぎ運動を進める本来の姿であると考えます。
『おてつぎ』の語源は、法然上人が二祖聖光上人に「一器の水を一器に移すが如く」に浄土の教えを伝えられていること、更に二祖聖光上人が三祖良忠上人に御伝法された『末代念佛授手印』の末尾には『念佛往生浄土宗血脈相伝手次事』とあり、その最後には『よって秘法を録するの状、手次(てつぎ)をもってす』と結ばれ、次から次へとお念佛のみ教えを継承していく姿を「手次」と示されていることに拠ります。
おてつぎ運動綱領
私たちの生活は、法然上人のお念佛の教えを暮らしの中に生かしていく実践活動の場となります。
その念佛生活の基本となる目標が『おてつぎ運動綱領』です。
- 一、法然上人のみ教えを信じ、くらしの中で、お念佛をお称えしましょう。
- 一、浄土の信仰を人から人におてつぎし、同信とともに、お念佛をお称えしましょう。
- 一、明るく、正しく、仲良い社会を願い、人々とともに、お念佛をお称えしましょう。
組織体制図
公式キャラクター
おてつぎ運動を一緒に盛り上げる公式キャラクター「ポックマ」をご紹介します。
- なまえ
- ポックマ
- 年齢
- 不明(こどものような外見だが108 歳といううわさも)
- 性別
- 不明
- 出身地
- 比叡山
比叡山でお念仏を称える法然上人に魅せられ、山を降りられるときに一緒についてきた。それ以来知恩院に住み着いている。 - 性格
- おひとよし、おっちょこちょい、力持ち、よく食べよく寝る、好奇心旺盛、恥ずかしがり屋、怖がり。
- くらし
- お坊さんの真似事をして日々精進している... つもり。お友達のすずめや亀や蛙と遊ぶのが好き。
- 住んでいる場所
- 知恩院境内
人前にはなかなか姿を表さないが、実はお念仏の声がするところ、どこにでも現れて、こっそり一緒にお念仏をあげている。天気のよい日に阿弥陀堂の外廊下で昼寝している姿を目撃されたことがあるらしい。 - 好きな食べ物
- どんぐり
池の周りの柔らかい草も食べたいが、池のヌシの大きな鯉が睨みをきかせているので怖くてなかなか近づけない。 - 宝物
- 木魚とお数珠
その昔、毎日お念仏の様子をこっそり覗いているポックマを見かねた僧侶が、寝床に木魚とお数珠を置いてやったといううわさ。 - 夢
- 立派なポックマになって、お坊さんたちと一緒に除夜の鐘をつくこと。