浄土宗総本山 知恩院
法然上人 浄土宗開宗850年 慶讃記念

勢至堂修理事業

事業概要

勢至堂

現在の勢至堂は享禄3(1530)年に建立されたもので、現存する知恩院最古の建造物です。明治32(1899)年に重要文化財に指定されました。勢至堂の地は元祖法然上人が念仏布教の生涯を送られ、その一生を終えられた大谷の禅房の故地であり、知恩院発祥の地です。

今回の修理事業につきまして、勢至堂現況報告書(建築研究協会調査)によると、「建物南西の沈下が著しく、建物全体が西に傾斜しており、屋根瓦の破損、劣化も著しいことから、解体修理が必要である。しかし、内陣廻りについては、腐朽、破損が少なく、解体の範囲は最小限にとどめる」との報告を受けました。浄土宗開宗850年を機縁として元祖法然上人の報謝のため、令和6年より修理工事に着手いたします。

  • 瓦傷み
    瓦傷み
  • 床下柱傷み
    床下柱傷み
  • 梁傷み
    梁傷み

勢至堂構造形式

桁行15.998m(七間)、梁間14.952m(七間)、木造一重、入母屋造、本瓦葺

過去修理記録

屋根瓦

1553年(天文 22年)
瓦に葺き替え
1752年(宝暦 2年)
1910年(明治 43年)
2010年(平成 22年)

小屋組みまで

1894年(明治 27年)
1910年(明治 43年)
1963年(昭和 38年)