法然上人のお言葉

用語集

体(たい)
本体。本性。自体。本質。

大慈大悲(だいじだいひ)

仏・菩薩が衆生に分け隔てなく楽を与えようとする心(大慈)と、苦を除こうとする心(大悲)。前篇第四章平等の慈悲参照。

大慈悲(だいじひ)

平等の慈悲」に同じ。

対治慢心(たいじまんしん)
「慢心を抑えること」の意。
大乗(だいじょう)
小乗に対して、仏の覚りを目指し、自他の救いを目的とする教え。
他力(たりき)
阿弥陀仏の本願の救いの力。またそれに頼ること。
他力往生(たりきおうじょう)
「阿弥陀仏の本願という他者の力による往生」の意。
他力念仏(たりきねんぶつ)
「阿弥陀仏の本願の力に頼って修める念仏」の意。
他力本願(たりきほんがん)
阿弥陀仏の本願の救いの力。

智(ち)

」に同じ。

智慧(ちえ)

ものごとを分析する心のはたらき。慧。般若。前篇第二章参照。

転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)
「阿弥陀仏が、念仏者の重い罪の報いを転換して、軽く受けさせて下さること」の意。

導師嘆徳(どうしたんどく)
「善導大師の徳を誉め讃える」の意。
道綽(どうしゃく)

中国隋・唐時代の浄土教者。『安楽集』の著者。善導大師の師(五六二-六四五)。

読誦(どくじゅ)
経典を見てよむこと(読)と、暗唱すること(誦)。
得道(とくどう)
覚り(道)を得ること。
特留此経(どくるしきょう)
「他のすべての経が無くなった後も、特にこの『無量寿経』だけを選んで百年間この世に留めよう」という意味の釈尊の言葉。
遁世(とんせ)
俗世間をのがれること。