法然上人のお言葉

用語集

魔縁(まえん)

人の身心を乱す悪魔。後篇第二章参照。

末代(まつだい)

正法・像法・末法のうち、教え(教)だけが残り、修行(行)も覚り(証)もない時代(後篇第三章正・像・末の三時参照)。日本では西暦一〇五二年より一万年続いた後、教えも滅する(法滅)という。

末法(まっぽう)

 

末代」に同じ。

密教(みっきょう)
大日如来による秘密の教え。真言の教義にあたる。
名号(みょうごう)

阿弥陀仏の名。南無阿弥陀仏の六字。

無間地獄(むけんじごく)
五逆罪を犯した者が堕ちる最も過酷な熱地獄。阿鼻地獄。
無始(むし)
始めのない昔。輪廻には始まりがないとされるのでこういう。
無上功徳(むじょうくどく)
「念仏に具わるこの上ない功徳」の意。
無常迅速(むじょうじんそく)
「人の世は無常であり、変化することが迅速である」、また「無常の風は迅速に吹く」の意。
無常の風(むじょうのかぜ)
死。花を散らし、露を消し去る風にたとえる。
無比法楽(むびほうらく)
「比べるもののない、教えの楽しみ」の意。阿弥陀仏の本願に遇うことをいう。
無量寿仏(むりょうじゅぶつ)
量り知れない寿命を具えた仏。阿弥陀仏。
無漏(むろ)

煩悩に汚染されていないさま。

滅罪増上縁(めつざいぞうじょうえん)
「念仏者が阿弥陀仏から蒙る、滅罪という力強い縁」の意。