大みそかには、「えーいひとーつ」「そーれ」の掛け声のもと、
親綱、子綱を17人の僧侶が心を合わせて、 一打一打鐘を打ち鳴らします。
撞く数は我々がもつ煩悩の数、108。
一年間の煩悩を払い、清らかな心で新しい年を迎える行事です。
知恩院の大鐘
日本三大梵鐘の1つとして知られている知恩院の大鐘。知恩院第32世 雄誉霊巌上人(在住期間:寛永6年(1629)-18年(1641))が檀信徒に寄進を呼びかけ、寛永13年(1636)に高さ1丈8寸(約3.3m)、直径9尺2寸(約2.8m)、厚さ9寸5分(約30cm)、重さ1万8千貫(約70t)という巨大な鐘を完成させました。 この大鐘には「南無阿弥陀佛」の名号と鋳造者の銘を記すのみで、鋳造の来歴や鋳造者の功績を記した銘文は見当たりません。これは、後の論難や災いを避けるための 霊巌上人の配慮とされています。
【Ōgane (Large Bell)】With a height of 3.3 meters and a diameter of 2.8 meters, this bell weighs seventy tons. This massive bell was cast in 1636, during the time of Ōyo Reigan, the 32nd chief high priest of Chion-in. Also, the belfry that supports this bell was built in 1678, during the time of Genyo Manmu, the 38th chief high priest of Chion-in. The belfry has a quiet, yet dignified design, which makes it suited to house one of the largest bells in Japan.
特徴ある
ダイナミックな撞き方
親綱を持った撞き手が、「えーい、ひとーつ」という掛け声を発すると、それに呼応して子綱を持つ残りの16人の僧侶が「そーれ!」と、タイミングを合わせて撞木を大きく引きます。その後、撞き手が撞木に仰向けにぶらさがるようにして、体全体を使って大鐘を打ち鳴らします。こうして108打の鐘が年をまたいで撞かれていきます。
大鐘の周りでは、一打大鐘が撞かれるごとに僧侶3人が五体投地の礼拝を行い、数取り役の僧侶が鐘を撞く合図と時間の配分、108打の数取り等々を行います。厳かな雰囲気の中、罪障消滅と世の安穏を祈りながら鐘撞きは進行していきます。
知恩院 除夜の鐘はこのように特殊な撞き方をしますので、ご参詣の方に鐘を撞いていただくことはできません。
The bell is struck 108 times, which represents the number of worldly desires that we hold. Due to its size, it takes a team of seventeen monks to strike the bell, and each time the bell rings the monks can be heard shouting “Ee hitotsu” (One more!) and “sōre”(Now!).
参拝のご案内
- 20:30
除夜の鐘 入口(黒門)開門
Open- その他の入り口からは入場できませんのでご注意ください。境内全域で通行規制が行われ、順路は一方通行になります。係員の誘導・指示に従ってください。
- It’s a one way road. Please follow the instructions from the staff.
- 22:40
-
除夜の鐘 開始 Start
- 僧侶により、108打の鐘が撞かれます。一般の方は鐘を撞くことはできません。
- 御参詣の方は順次、円山公園へ抜けてお帰りください。
- Visitors cannot ring the bell. Please keep walking.
- 23:00
入口(黒門)閉門 Close
- 山内収容可能人数を上回った場合は、参拝者の皆さまの安全確保のため、早めに閉門する場合があります。
- If capacity is exceeded, we may close early.
参拝ルート
注意事項
- 山内には指定文化財建造物が並んでおります。火気の持ち込みは厳しく禁じております。
- 多くの方が参拝されます。特に通行については係員・警備員の指示を守り、事故等が起こらないようご注意ください。
- 境内は一方通行になります。お手洗いは大鐘楼へ入る前に必ずお済ませください。
- 寒い中、2~3時間お待ちいただくことになります。防寒対策を十分にとってください。
また飲酒行為や、飲酒後の参拝はお控えください。 - 三脚、自撮り棒、ドローン、マイク、拡声器類の使用や、フラッシュ撮影、ライブ配信等、参拝者の通行や撞き手の安全を妨げるような行為は、固くお断りいたします。
Notes
- No open flames are allowed in this area due to safety concerns.
- It’s a one way road, so you need to go to restroom before you enter the Daishōrō.
- You may have to wait for two or three hours, so please dress warmly.
Also, please refrain from drinking alcohol on the premises. - Please do not use a tripod, selfie stick, camera drones, megaphones, microphone or similar devices.
- Please do not take flash photograph and live stream on SNS.
試し撞きJoya-no-kane Open Rehearsal
2024年12月27日(金)
14:00~
総本山知恩院の僧侶により、除夜の鐘本番さながらに大鐘の試し撞きが行われます。
交通アクセス
総本山知恩院
〒605-8686 京都市東山区林下町400
TEL: 075-531-2111※Available only in Japanese