御法語
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法爾の道理と云う事あり。炎は空に上り、水は下り様に流る。菓子の中に酸き物あり、甘き物あり。これらはみな法爾の道理なり。
阿弥陀仏の本願は、「名号をもて罪悪の衆生を導かん」と誓い給いたれば、ただ一向に念仏だにも申せば、仏の来迎は法爾の道理にて疑いなし。
現代語訳
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法爾の道理と云う事あり。炎は空に上り、水は下り様に流る。菓子の中に酸き物あり、甘き物あり。これらはみな法爾の道理なり。
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「動かしようのない自然の道理」ということがあります。炎は空に昇り、水は低い方に流れます。果物の中に酸いものもあれば、甘いものもあります。これらはみな「動かしようのない自然の道理」です。
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阿弥陀仏の本願は、「名号をもて罪悪の衆生を導かん」と誓い給いたれば、ただ一向に念仏だにも申せば、仏の来迎は法爾の道理にて疑いなし。
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阿弥陀仏の本願は、「名号によって罪悪の衆生を救済しよう」と誓われたものですから、ただひたすら念仏さえ称えれば、阿弥陀仏のお迎えは「動かしようのない自然の道理」であって、疑いありません。