法然上人の御影を安置する宮殿内部の金箔貼りが行われました。接着剤の役割を果たす漆を塗り、その上から金箔を貼っていきます。漆が乾き過ぎると金箔が定着しなくなるので、乾き具合を見定めながら限られた時間の中で進めていきます。職人の手によって10センチ四方の金箔が手早く正確に貼られていき、作業が一通り終わると、綿で表面をなでるようにして金箔を密着させる「箔押し」が行われました。ご尊像を安置する背部の一面だけで、約500枚の金箔が使用されました。数日置いた後、もう一度上から金箔を重ねて完成です。

法然上人の御影を安置する宮殿(修理前)

真っ直ぐ正確に貼られていきます

箔押しをした部分は金箔のつなぎ目が目立たなくなりました