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阿弥陀懺法とは
浄土宗の法要は、日常勤行、定期法要、臨時法要、特殊法要の4種類に区分されています。この度復元される法要「阿弥陀懺法」は、阿弥陀如来を本尊に迎えて懴悔し※1、極楽往生を願う法要で、特殊法要のひとつです。
江戸時代10月15日に阿弥陀堂で修されていたことが記録(宝暦13年=1763初見)からわかっています。浄土宗では通常経典は呉音で読みますが、阿弥陀懺法は漢音で唱えることが特徴です※2。
※1 五悔段
1. 懺悔(さんげ)
これまでの罪業を悔い改めることで、未来世の苦しみを滅除する。
2. 勧請(かんじょう)
諸仏が常に世にましますことおよび説法を請い、衆生の救済を願う。
3. 随喜(ずいき)
煩悩から離れ、自他が善い行いを修めていることを心から喜び、それを称賛する。
4. 回向(えこう)
善行を修めて、その功徳を浄土往生のために振り向ける。
5. 発願(ほつがん)
浄土に往生したのち、迷いの世界に戻って衆生を救済したいと願う。
※2 漢音・呉音の例 (浄土宗法要儀式大観より)
「光明徧照 十方世界 念佛衆生 攝取不捨」(観無量寿経 仏身観の一節)
漢音:こうべいへんしょう しほうせいかい でんぶしうせい せっしゅふしゃ
呉音:こうみょうへんじょう じっぽうせかい ねんぶつしゅじょう せっしゅふしゃ
「極楽」
漢音:きらく
呉音:ごくらく