歴史と見どころHistory & highlights

知恩院の建造物

国宝 御影堂

御影堂国宝修理中

元祖法然上人の御影(みえい)を祀ることから、「御影堂(みえいどう)」と呼ばれ、俗に「大殿」とも呼ばれます。
現在の御影堂は寛永16年(1639)に徳川3代将軍家光公によって建てられ、間口45メートル、奥行き35メートル 幅3メートルの外縁をめぐらし、その壮大な伽藍は、お念仏の根本道場として、多くの参拝者を受け入れてきました。毎年4月に行われる法然上人の御忌大会(ぎょきだいえ)、12月の御身拭式(おみぬぐいしき)などでは、堂内にお念仏の声が響き渡ります。

落とし金 (亀)

見どころ

御影堂正面右手上部の軒下には、知恩院七不思議の一つ「忘れ傘」があるほか、外縁と本殿を区切る大扉の落とし金の意匠なども、きめ細かい趣向がこらされていて素晴しいものです。これらの落とし金は、蝉、亀などの意匠が多く見られます。他にも、屋根上にある二枚の「葺き残しの瓦」など、見どころの多いお堂です。

【重要】
御影堂大修理のお知らせ

知恩院では、平成23年元祖法然上人800年大遠忌をお迎えするにあたり、御影堂に素屋根を建て、屋根や軒廻り、建具、瓦など、再建以来の御影堂大修理を行います。 大修理は平成30年度末まで行われるため、平成24年1月から約8年間、御影堂にはお入りいただけません。 このたびの半解体を伴う大修理は、後世に念仏信仰の中心地を引き継いでいくための大切な保存修理です。ご参拝の皆さまには大変ご不便をおかけいたしますが、日本の長い歴史の中で培われた信仰の文化を後世に残していくために、ご協力をお願いいたします。

コラム葺き残しの瓦

御影堂の瓦屋根、よく見れば大棟(おおむね)の中央に2枚の瓦が残されています。
「満つれば欠くる世の習い」――― この世はすべて無常であり、完成すればあとは壊れていくばかり。
雄大なお堂ですが、まだ未完成であることを示すために、あえてこのようにしたと考えられています。

葺き残しの瓦