知恩院の建造物
阿弥陀堂
阿弥陀堂は知恩院第二世勢観房源智上人によって勢至堂の前に建立されましたが、宝永7年(1710)に現在の位置に移築。明治にはいって荒廃が進み、いったん取り壊され、明治43年(1910)に再建され、現在にいたります。
本尊は阿弥陀如来座像で高さ2.7メートルある大きなものです。堂正面には「大谷寺」という勅額が掲げられています。これは、後奈良天皇の宸筆であり、知恩院の寺号をあらわしています。
西から東へ面して座す阿弥陀如来を礼拝する人は、遥かなる西方極楽浄土へ心を通わせてきました。現在では、得度式や各種道場に用いられる、安らかな雰囲気を漂わせたお堂です。