御影堂の屋根は多くの木材が取り除かれましたが、3月にはこれまで軒を支えてきた大きな木が取り除かれました。この木材は桔木(はねぎ)といわれるもので重さは最も重いもので約1トン余りあり、軒が下がるのを防ぐためにテコの原理で軒先を持ち上げる役割を果たしていました。113本の桔木が取り外されそのうち8本が取り替えられる予定です。
長い間御影堂の屋根の軒を支えていた桔木
桔木にロープを巻き付け(左)、ネジを外します(右)
1本ずつクレーンで運びます
御影堂と法然上人御堂(集会堂)の渡り廊下の工事も進んでおり瓦が降ろされた後、その下にある土居葺き、野地板、野垂木がはずされました。
野地板が外されているところです
御影堂内部では宮殿の裏にある絵画の剥落止めが行われ、とても細かく地道な作業でしたが、無事に完了しました。剥落している場所を見つけるために、絵画の表面を叩いて、他の場所と比べて軽い音がするかどうかを確認するそうです。また光の当たり方でも分かるそうです。
すでに施工した場所にはピンクの印がつけられています。
職人さんによる剥落止めの作業が行われています