国宝御影堂落慶Great repair of Mieidō

2014年7月

御影堂屋根で落書き発見!

御影堂屋根の小屋組みの部材から様々な落書きが見つかりました。明治時代の大修理の時に書かれたものと見られています。工事を請け負った大工さんの名前が記されているのをはじめ、江戸時代の国学者・本居宣長(もとおりのりなが)の有名な和歌も書かれていました。その他兵隊さんや女性の横顔が描かれたりしています。
御影堂の修理が、日露戦争と同じ時期であったことや、描かれた女性の髪形が明治時代に流行した束髪(そくはつ)という結い方をしているなど、これらの落書きから当時の世相や流行をうかがい知ることができます。

 

 

明治の大修理に携わった大工さんの名前

本居宣長の和歌
「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花」

鉄砲を持った兵隊さんの絵

束髪という結い方をした女性の横顔

 

(写真提供 京都府教育委員会)